チュンに会いにいきたい

小学校6年生のときに初めて迎えた犬、名前をチュンといいます。日本犬の血を引き継いだ雑種のオス犬です。

Ta-Ta(タータ)

ずっとずっと飼いたかった私にとって、犬が家にいる生活というのは夢のようでした。

大学生になって遅い反抗期なのかなんなのか、家族と上手く接することができなくなった私は、どうしても一人暮らしがしたくて実家を出ました。チュンに会えなくなるのだけが心残りでした。出発の日「じゃぁね」と声を掛けると少しキョトンとしたような顔で私をじっと見つめてきたチュンが忘れられなくて、今でも思い出す度泣きそうになります。

ある日家を出たきり姿を見せない私をどう思ったでしょう。チュンはまだ私を覚えてくれているのでしょうか。

あんなにチュンでいっぱいだったカメラフォルダーにチュンの姿はなくなり、何度コロコロをしてもつく毛に苦労する日々も無くなりました。

そんなチュンも今年で12歳になります。最後になるかもと覚悟をして家を出てきたつもりでしたが、やっぱり会いたいです。めちゃめちゃに一人になりたいときも、チュンが一緒にいてくれる空間は、とても心地の良いものでした。

たまに夢にまで出てくるチュンは、まるで「会いに来て」と言ってくれているかのような、コロナを言い訳に長らく帰っていない私の背中を押してくれているのかもしれません。2年という月日は、犬のチュンにとっては長すぎる時間だと思います。忘れられていないか、いつもの人見知りを発動して唸られたらどうしようかという不安も抱きながら、大好きなチュンに会うために、タイミングを見て近く初めて帰省をしてみようと思います。